猫の去勢・避妊手術の必要性

猫の去勢と不妊猫と人間が快適に暮らすために必要な「猫の去勢・避妊手術」についてなぜ必要なのかを記事にまとめてみました。

人間からすると「かわいそう!」(特に男性に多い)という意見が時々聞かれる猫の避妊と去勢ですが、猫にも一緒に暮らす人間にとっても大事なことです。

猫と一緒に暮らしたいと考えている方は、一緒に暮らす猫のことをしっかり考えて、避妊と去勢についての知識を身につけておきましょう。

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雄猫は「去勢」手術、雌猫は「避妊」手術、自治体の補助もあり

まず、最初に猫の去勢と不妊手術についてですが、雄猫の場合は去勢手術、雌猫の場合は不妊手術を行うことになります。(去勢と避妊併せて不妊手術と呼ぶこともあります)

手術自体は雄猫だと5分程度、雌猫でも10分程度の終了する手術です。(雌猫の場合は開腹手術になるので雄猫よりは大変です。)

体感での費用目安としては、雄猫の場合は大体日帰りで5,000円~10,000円
雌猫の場合は1泊して10,000円~30,000円が目安です。

費用については、地域や病院に寄ってかなり差がありますので、色々と調べることをお勧めします。

猫の不妊手術少し古い資料ですが、日本獣医師会による、『家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(平成27年度)』も参考になります。

不妊手術(去勢・避妊)以外にも色々な診療料金実態がまとめられているので、猫が病院にかかる際の費用の目安としても使えます。
参考家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(平成27年度)

また、自治体によっては猫の去勢・避妊手術に助成金が出るところもあるので、ご自身がお住まいの自治体のHPなどを調べてみると良いでしょう。

例えば一例ですが、横浜市では、動物愛護センターの不妊去勢手術推進事業というものがあります。(ただしこの場合は飼い主のいない猫のみ)
参考リンク横浜市 猫の不妊去勢手術推進事業

上記の横浜市の事業は

「飼い主のいない猫」の不妊去勢手術1件につき 5,000円(上限)を補助します。

という内容で、雄猫の場合は、この不妊去勢手術推進事業の補助だけで手術費用が賄えることもあります。

この横浜市の事業は「飼い主のいない猫」を対象としているため、既に家族となっている猫には利用できませんが、子猫を保護して里親を探そうとしている人などには大変ありがたい事業ですよね。

こういった猫の不妊去勢手術への補助は色々な自治体行っていることが多いです。保健所、動物愛護センター、福祉保健局等自治体によって実施している管轄の名前が違うかもしれませんが、是非調べてみてくださいね。

猫の不妊・去勢手術は必要か

本題の、猫の不妊・去勢手術は必要かという点に関しては、「必要である」というのが私の意見です。また多くの猫の専門家も猫の不妊・去勢手術は必要だと答えるはずです。

猫の不妊・去勢手術には以下のようなメリットがあります。

猫の不妊・去勢手術のメリット

●望まない繁殖を防げる
●前立腺の病気、精巣や肛門まわりの腫瘍、ホルモン性皮膚炎の予防(雄猫)
●生殖器系の病気(乳腺腫瘍、子宮蓄膿病、卵巣腫瘍など)の予防(雌猫)
●攻撃的な性格が穏やかになる
●スプレー行為の減少
●発情行動(発情期特有の鳴き声など)がなくなる
●発情時のストレスがなくなる

猫の不妊・去勢にはたくさんのメリットがあります。

特に多頭飼育で雄猫と雌猫が一緒に暮らしている場合は、望まない繁殖を防ぐために去勢・避妊手術は必須です。時々多頭飼育崩壊の悲しいニュースを目にすることがありますが、猫の去勢・避妊手術を怠った結果猫が増えすぎて大変な状況になってしまいます。

また、雄猫も雌猫も生殖器系やホルモン系の病気を防げる可能性があるため、猫に健康に長生きしてもらうためにも去勢・避妊手術は有効です。

また、攻撃的な性格が穏やかになったり、縄張り意識の強い子のスプレー行為がなくなるなど、人間と猫が快適に暮らしていくためには去勢・避妊手術をしてあげた方が圧倒的に良いことの方が多いです。

猫の不妊・去勢手術のデメリット

●繁殖ができなくなる
●手術時のリスク(全身麻酔など)
●費用がかかる
●術後に少し落ち込む

一方繁殖ができなかったり、費用もかかったりともちろんデメリットもありますが、一番は猫が術後に痛い思いをしたり落ち込んでいる姿を見たくないという人間側の都合が大きいような気がします。

手術中は全身麻酔をかけるため確かに心配ではあるのですが、猫の去勢・避妊手術は獣医さんも一番手慣れている手術ですので、リスクはかなり低いと考えて大丈夫です。

心配な場合は、獣医さんにしっかり手術の内容や全身麻酔についての話をしっかり聞いて、信頼できる獣医さんにお願いすることがベストだと思います。

術後は確かに猫はちょっとぐったりしていたり、落ち込んでいますが、2~3日もすればケロっと元の元気な様子に戻りますので心配する必要はありません。術後の抜糸も、最近は抜糸不要な溶ける糸を使っている獣医さんも多いので、術後に抜糸でまた痛い思いをすることも軽減できます。

どうしても、人間に置換えてしまうと猫の避妊・去勢手術はかわいそう・・・と思いがちなのですが、猫と人間にとってはメリットがかなり大きいので、猫と一緒に暮らす場合は去勢・避妊手術を早めに検討してくださいね。

尚、獣医さんや猫の状況(野良ちゃんか家猫か)によって若干時期が前後しますが、生後6カ月ごろになると雄猫も雌猫も去勢・避妊手術を受けれるようになりますよ。まずはお近くやかかりつけの獣医さんに相談してみてください。

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