猫草の種類や具体的な効果について

肉食の猫ですが、時々猫草と呼ばれるツンツンした草を好んで食べることがあります。
猫と暮らしているご家族であれば日常的に猫草を購入したり栽培したりしている方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、猫は肉食なのにどうして草を食べる必要があるの？と疑問に思っている方もいらっしゃるようです。
この記事では、猫草の種類や具体的な効果、またおすすめの猫草についてまとめてあります。

1 猫草とは？
2 猫に猫草は必ず必要か？
3 猫草の種類
4 猫草の効果
5 猫草は何歳ころから与える？
6 猫草の育て方・栽培方法
7 猫草がすぐに枯れてしまう
8 おすすめの猫草

猫草とは？

そもそも、猫草とは何でしょうか？
「猫草」という名前の植物ではなく、猫が好んで食べる草が総称して「猫草（ネコ草）」と呼ばれています。

町の花屋さんやホームセンターで購入するパターンが一番多いと思いますが、ネットでも購入可能で種類も豊富です。
「猫草」という名前の他「キャットグラス」「ペットグラス」「猫の元気草」といった名前で売られていることもあります。

猫草は、燕麦（エンバク）や大麦（オオムギ）などが一般的であり、猫じゃらしで有名なエノコログサも猫草として猫が食べることがあります。
基本的にイネ科の背の高い草が「猫草」として猫が好むと言われています。

※外から持ち帰った猫草（猫じゃらしなど）は農場、田んぼ付近のものだと農薬などがかかっている可能性があるので、猫草（無農薬表示）として販売されているものを与えるのが安心です。

猫に猫草は必ず必要か？

「猫草」は好む猫と好まない猫がいますが、必ずしも猫に与えなければいけないものではありません。

そのため、猫と暮らす上での必須アイテムではありませんが、今まで猫草を与えたことが無い場合は、自宅の猫が猫草を好むのかどうか試しにあげてみることはおすすめします。

猫草が好きな子にとっては、おやつ代わりとしてとっても喜んでくれますよ。

猫草の種類

一般的に知られている猫草の種類は以下の通りです。

〇燕麦（エンバク）
〇大麦（オオムギ）
〇ハト麦
〇イタリアンライグラス（ネズミムギ）
〇エノコログサ（猫じゃらし）
〇チモシー（オオアワガエリ）
〇メヒシバ
〇スズメノカタビラ

特に人気なのが、エンバク、大麦で、栽培も簡単なので、種から買って猫草を育てるご家族や、育てるための猫草キットも人気です。

燕麦（エンバク）

燕麦（エンバク）は市販されている猫草の中ではもっとも一般的に普及している猫草です。
オートムギ、オーツ麦と呼ばれることもあり牧草やオートミールとして種子は人間の食用にも多用されていますね。

市販の猫草も燕麦（エンバク）とは書かれず「猫草」と表示されて売られているかもしれませんが、しっかり見てみると「燕麦（エンバク）」という表記があるかと思います。

隠れた人気商品の無印良品の猫草もこの燕麦（エンバク）の猫草です。

大麦（オオムギ）

大麦も人気のある猫草です。
麦と言うと猫じゃらしの用にふさふさした状態を思い浮かべると思いますが、猫草は大麦の若葉状態で販売、及び猫が食すことが多いので、猫草を売られている状態はツンツンした草状です。

燕麦（エンバク）に比べると見かける率は少ないですが、大麦も猫は好んで食べる子が多いです。大麦若葉といえば、青汁の原料としても人気がありますね^^。
猫には不要な栄養素かもしれませんが、何となく身体には良さそうです。

ハト麦

ハト麦はあまり猫草として販売されていることはありませんが、猫が好む猫草です。

よく河原などに生えている数珠玉と似ていますが、少し違います。ハト麦は野生種のジュズダマを元に出来た栽培品種です。

爽健美茶の歌で名前は有名ですね^^。
ハト麦も猫が好むのですが、燕麦や大麦とは違いどこにでも売っている猫草ではありません。

イタリアンライグラス（ネズミムギ）

イタリアンライグラスも猫草として販売されていることがありますが、どちらかというと牛さん用の牧草やウサギさんなどの小動物用として使われることの方が多いです。

ネズミムギと呼ばれることもあります。

こちらはごく一般的な雑草として畑や道路わきなど日常生活の中でも町中に生えていることをよく目撃する草です。
お外で暮らしている猫さんはイタリアンライグラスを猫草として食べているんでしょうね^^。

エノコログサ（猫じゃらし）

猫が大好き猫じゃらし。子供の頃道路わきに生えてる猫じゃらしを摘んで猫と遊んでみた経験がある方も多いのでは？

そんな猫じゃらし、正式な名前はエノコログサも猫草として人気があります。
ふさふさの部分は猫が遊びながらかじることもありますが、猫草としては若葉部分をムシャムシャと美味しそうに食べる猫さんが多いです。

すぐに見つかるので、外で見つけた猫じゃらしを摘んで猫に食べさせたくなりますが、お外の猫じゃらしはもしかしたら汚れている（農薬やわんちゃんのおしっこなど^^；）かもしれないので、少し気をつけてくださいね。

チモシー（オオアワガエリ）

チモシーも猫草として販売されていることはありますが、主にウサギやハムスターなどの小動物用としてがメインです。

メヒシバ、スズメノカタビラ

メヒシバやスズメノカタビラは猫草として販売されているというよりは、どこにでもある雑草なので、猫が猫草として食べることがあるという意味で猫草の種類としてまとめてみました。

猫草の効果

色んな種類がある猫草ですが、具体的に猫が食べるとどういった効果があるのでしょうか？
実は猫が猫草を好んで食べる理由やその効果は解明されていません。そのため、あくまで仮説ですが以下のような猫草の効果が一般的に知られています。

飲み込んだ毛玉を排出するため
胃腸を適度に刺激して調子を整えるため
ビタミン（葉酸など）の摂取のため
おやつ代わり

特に猫草を食べた後に吐いている猫が多いので、飲み込んだ毛玉を吐きやすくするために猫草を食べているという仮説は正しい気がします。またトラやライオンといった大型の猫科の動物を草を食べて吐くという習性があるようです。

胃腸の調子を整えたり、ビタミン（葉酸）を摂取するためというのは、わかりませんが食物繊維を取ることで便秘解消に役立っているのでは？という説も有力です。

猫の中には猫草を夢中でムシャムシャおいしそうに食べる子もたくさんいるので、猫草が好きな子にとってはおやつ代わりにはなっていると思います！味は微妙かもしれませんが、食感が好きなのかもしれませんね。

猫草は何歳ころから与える？

猫草を家族が積極的に与える場合、いつから与えるが良いのでしょうか。
特に何歳とは決まっていませんが、子猫のうちはまだ毛玉を吐く頻度も少ないでしょうし、消化器官も未発達です。

そのため、子猫の時に積極的に猫草を与えることは控えた方が良さそうです。
子猫はなんにでもじゃれますので、食べるというよりもじゃれてかじってしまうことはあっても、嗜好食として猫草を好む子猫も少ないように感じています。

猫草の育て方・栽培方法

猫草を育てるのは比較的簡単です。
成長も非常に早く、種を蒔いてからおよそ10日から2週間程度で猫が食べれる状態に成長します。

発芽するまでは、直射日光を遮るような蓋を紙やアルミなどを使って作ってあげると良いですが、発芽してからはお日様の当たる場所で1日1回軽く霧吹きで水をやる程度でぐんぐん成長します。

猫草がすぐに枯れてしまう

購入した猫草や育てている猫草がすぐに枯れてしまう場合は、お水のあげすぎ、または不足が考えられます。
お家の日照環境や湿度にもよるのですが、水の量を調節してあげると長持ちします。

お水はジョウロやコップなどで直接かけるよりも、霧吹きであげた方が調節しやすいですよ。

また、生えている状態の買ってきた猫草よりも、種から育てた猫草の方が枯れにくいという声も多いです。