猫可賃貸引越し時の請求敷金実例!原状回復の費用はどのくらい?
賃貸住宅に猫と暮らしている人が、敷金から引かれる引越しの際にドキドキするのが「退去時の費用」ですよね。
これは猫と賃貸住宅に住んでいる人はペット可、猫可の物件でも退去費用は気になります。
更にペット不可のお部屋に黙って猫を飼っている人にとっては請求金額への不安プラス、バレたらどうしようという不安で二重にドキドキしてしまうと思います。
よっぽどひどい状況でない限り、敷金の範囲内で収まる可能性が高い引越し時の退去費用ですが、具体的な実例を出すとよりわかりやすいかと思いますので、実際の猫と暮らした賃貸住宅の退去時の請求金額実例をお伝えしたいと思います。
猫可物件、引越し退去時の費用請求例
早速、実際の猫可賃貸物件での引越し退去時の費用請求実例をご紹介しますね。
参考事例の住宅スペックは以下の通り。
家賃:75,000円
間取り:3DK
構造:鉄筋コンクリート
築年数:20年
居住年数:5年
敷金:家賃3か月分22,5000円
●畳 表替 @4,500円×6帖 27,000円
●襖 押し入れ観音開きタイプ @14,000円×2本 28,000円
●引戸 片板張替 @3,500円×2本 7,000円
●網戸 @3,000円×1本 3,000円
●クロス(壁紙) @1,000円×97.35㎡ 97,350円
●洗濯パン @2,000円×1本 2,000円
●ルームクリーニング 3DK 42,000円合計:211,150(税抜)
以上が猫と5年間暮らした賃貸アパートの退去時にかかった現状回復費用の実例です。
畳(6畳和室)の貼り替えとルームクリーニングはお部屋の状態にかかわらず、退去時には全部交換(借主負担)が契約書に書かれていた内容でした。
契約時に支払った敷金が3か月分75,000円×3=22,5000円なので、消費税分入れて3,000円ちょいが戻ってくる計算です。
敷金ちょうどになるように調整なさったのか、偶然支払った敷金とほぼ一致したのかは判断できませんが、大家さんも顔見知りで良心的な方だったので、借主さんも相場の内容だと判断なさっていました。
賃貸住宅は6年以上住むと壁紙などの修繕費用は劇的に安くなる
今回の猫と暮らしたお家の敷金返金事例は、居住年数が5年の例ですが、実は賃貸住宅は基本的に6年経つと壁紙やカーペット、クッションフロアなどの交換は家主さんが完全に負担してくださる場合多いようです。
これは、国土交通省が平成10年3月に定めた「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(以下「ガイドライン」)で定められている内容なのですが、壁紙やカーペット、クッションフロアなどの経年劣化について「6年で残存価値が1円となるような負担割合を算定する」と書かれています。
つまり、6年以上居住した賃貸住宅の場合は壁紙、カーペット、クッションフロアなどについては、退去時に原状回復のため借主が修繕費用を負担する必要はないということです。
愛猫に壁紙をバリバリ、クッションフロアやカーペットをガリガリやられて見るも無残な状態になっていても、居住年数が6年以上であれば、敷金から大きく修繕費用をひかれる可能性は低いので、できれば猫と暮らす賃貸住まいの方は6年以上は住むことを目標にしたいですね!
(もちろん、壁や床があまりにひどい状態だと上記の限りではないのでご注意を)
尚、猫と暮らせる賃貸住宅の探し方は以下の記事で詳しく書いています。