猫をお留守番させる方法と注意点

猫をお留守番させる方法

猫と一緒に暮らしている家族に調査した「あったらいいなと思う飼育サービス」は、ダントツで「旅行中や外出中のお世話代行サービス」です。(日本ペットフード協会 平成28年 全国犬猫飼育実態調査より)

普段旅行や外出をほとんどしないという人でも、猫と暮らしている間に何度かは猫をお留守番させる機会が発生することがあるでしょう。

また旅行や出張などのあらかじめ予定がわかっているものもあれば、一人暮らしで猫と暮らしている人が急に怪我や病気などで入院することなどもあり得ます。

そんなとき猫と暮らすご家族の頭を悩ませるのが、猫をお留守番させる方法です。
この記事では、猫をお留守番させる方法について詳しくまとめていきます。

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猫だけでお留守番できるのは1泊2日まで

猫は基本的に単独行動を好む動物ですし、犬のように散歩も必要ありません。
そのため短期間であれば猫だけでお留守番させることも可能です。

ただし、何日間も猫だけでお留守番できるかというとそうではありません。
ウェブ上などに書かれている情報を見ると、猫だけでのお留守番でも2泊3日までならOKといった記述も多数ありますが、猫とご家族が安心してお留守番できる日数は1泊2日だと考えておいた方が賢明です。

猫のお留守番時に使える給餌器

実際、ご飯を給餌器で設定し、お水もたっぷり複数用意し、トイレも普段より多めに用意すれば3日間くらい猫だけでのお留守番は可能かもしれません。

けれど、猫は特に泌尿器系の病気にかかりやすい動物です。
普段健康な猫でも、お留守番中に突然泌尿器系の病気の症状が出ることも考えられます。

結石などの影響でおしっこが出なくなり、尿毒症になってしまうと容態が急変することもあり、猫が完全に一匹で過ごす時間はできれば24時間、長くても36時間以内にとどめることをお勧めします。

猫をお留守番させる方法は大きく分けて3つ

では、1泊2日以上のお留守番の場合、猫をお留守番させる方法はどういった方法が考えられるでしょうか。
ここでは大きく分けて3つの方法をご紹介します。

友人や親戚などにお願いする

一番気軽に頼めるのが、近くに住む友人や親戚などに猫のお世話をお願いする方法です。
特に友人や親せきが猫好きの場合は喜んで引き受けてくれることが多いかと思います。

気軽に頼めますし、信頼できる友人や親戚であれば留守中の防犯も安心ですね。
もし、猫の世話を頼める友人や親戚がいるのであれば、この方法が一番おすすめです。

ただし、友人や親せきに猫のお留守番お世話を頼む際に、気を付けた方がいいことや、ちょっとお願いしずらい点などもあります。

  • 親しき中にも礼儀あり、お礼もしっかりする
  • 猫の脱走には最新の注意を払ってもらう
  • 遠慮して細かい点までお願いするのが気が引ける
  • お留守番の日程と友人・親戚の予定を合わせる必要がある

猫を家でお留守番させる方法

どんなに親しい友人や親戚であっても猫のお留守番お世話を依頼するときはお礼はしっかりした方が良いでしょう。
その後もお願いしやすくなります。

また、友人や親戚が猫好きだったり、自宅で猫と暮らしている場合は比較的安心できるのですが、猫に慣れていない人だと脱走の危険性もあります。

ご飯やおトイレのお世話は多少普段と違っても大丈夫ですが、脱走だけは気を付けるようにしっかりと脱走する可能性がある場所や玄関や窓を開ける時の注意点を伝えておきましょう。

友人や親戚は気軽に猫のお留守番お世話をお願いできる反面、好意でやってもらっているのであまりに細かい点までお願いするのが気が引けて気を使ってしまうという声も聞きます。

例えば、ご飯にちょっと手間をかけたり、おトイレ掃除の細かい点までやってもらうのは申し訳ない・・・と感じてしまい、普段通りのお世話はお願いしづらいという悩みもあるようです。

更に、猫のお留守番をお願いしたいと思っても友人や親せきの日程が合わなければなかなか難しいでしょう。

ペットシッターさんを依頼する

猫のお留守番にペットシッターさんを利用する
もう一つ家で猫をお留守番させる方法として、ペットシッターさんに猫のお世話をお願いするという方法もあります。
猫専門のペットシッターさんだと、キャットシッターという名前で営業しているペットシッターさんも近年増えています。

ペットシッターさんにお願いする場合は、猫のプロですし、ご飯・おトイレはもちろん、退屈しない様にしっかり遊んでくれたり、健康状態も最低限のチェックはしてくれるのでご家族にとっては安心感が非常に高いです。

また猫の多頭飼育の場合、ペットホテルや動物病院に預けるよりも割安な料金でお世話を引き受けてくれることが多いです。
地域やペットシッターさんの事業所からご自宅までの距離や交通費がどれだけかかるかによりますが、猫1匹当たり3,000円~5,000円程度が相場でしょう。

ただし、ペットシッターさんを依頼する場合は次のようなポイントに注意が必要です。

  • 信頼できるペットシッター業者かどうか見極める必要がある
  • 鍵を預ける必要がある
  • 事前の打ち合わせは必須
  • 男性シッターさんしかいない場合もある
  • お盆・正月・GWなどは早めに予約する必要がある

ペットシッターさんは基本的に動物好きで素敵な方が多いのですが、時々「大丈夫かな?」という業者さんがいるのも事実です。

しっかり打ち合わせはしてくれるか、動物取扱業をきちんと届けているか、人柄に不安はないか、ペットシッター保険などに加入しているかといった点をきちんと確認してから依頼するようにしましょう。

信頼できるペットシッター業者を見分けるポイントについては、別の記事で詳しくお伝えしています。

参考記事

信頼できるペットシッターの見分け方信頼できるペットシッターの見分け方
信頼できるペットシッターさんの見分けるポイント、3つ+1を解説。

また、信頼できる業者さんであっても、ペットシッターさんにお世話を依頼するからには留守宅の鍵を預ける必要があります。人によっては、留守宅に他人が入るというのはどうしても安心できないという方もいらっしゃるでしょう。

更に、女性の一人暮らしの場合などは女性のシッターさんにお願いしたいと思っても、近くに男性のシッターさんしかいないという場合もあります。

ペットシッターさんと猫のご家族の間には信頼関係があってこそ安心したお留守番ができます。どうしても他人に鍵を預けるのが心配だったり、男性シッターさんにお願いするのが躊躇われる、という場合はペットホテルや動物病院を検討するのが良いかもしれません。

それでも、基本的に猫は家でのお留守番が最適です。
信頼できるペットシッターさんが見つかれば、猫にとってもご家族にとってもお留守番はとても快適なものになると思います。

猫友マッチングサービス「nyatching(ニャッチング)」

nyachingリンクまだできたばかりのサービスで地域限定ですが、猫の飼い主同士をマッチングするサービス「nyatching(ニャッチング)」を利用する方法もあります。ご近所の猫と暮らしている人と友達になれば、猫のお留守番をお世話し合うことも可能ですね。
またプロのシッターさんも登録しているので、近所のプロシッターさん検索サイトとしても利用可能です。

動物病院やペットホテルに預ける

猫のお留守番お世話をお願いできる友人や親戚、ペットシッターさんがいない場合は、動物病院やペットホテルに預けるという選択肢もあります。
特に動物病院に預ける時は、猫の体調に関してはしっかり診て頂けるので、持病のある猫や投薬が必要な猫と暮らしているご家族にとっては大変ありがたいことだと思います。

ただし、動物病院やペットホテルに預ける場合にも以下のような点が気になるところです。

  • 外に預けるとご飯やお水を飲まなくなる時がある
  • 連れていくのが大変
  • 多頭飼育の場合は割高になる
  • 管理体制にばらつきがある

猫のお留守番時に動物病院やペットホテルに預ける

お留守番時に動物病院やペットホテルに預ける場合、特に猫は自宅以外の場所に移動するだけでかなりのストレスを受ける子が多いです。
そのため、病院やホテル側の対応は全く問題ないにもかかわらず、お留守番中ご飯やお水をほとんど摂ることができなかったり、中にはおしっこを我慢してしまう子もいます。

また、お出かけの前に猫を捕まえてケージに入れ病院やホテルまで連れていくだけでもかなりの労力を使います。(もちろん中にはお出かけ大好きな猫も稀にいます。)

加えて、多頭飼育の場合は連れていく労力はもちろん、料金も匹数分必要になることが多いため、ペットシッターさんに依頼するよりも割高になりがちです。尚、料金の相場としては、大体猫1匹一泊で3,000円前後のところが多いです。連泊や複数預ける場合は割引などもある施設もあります。

更に、猫だけではなく犬も一緒の施設にいる可能性も高く、猫が過ごす部屋・ケージの管理体制が病院やペットホテルによってばらつきがあり、犬の横のケージで過ごさなければいけない状況もあり得ます。
そうなるとお留守番中の猫のストレスは限界に達してしまうでしょう・・・。

持病があったり、投薬が必要な猫の場合は病院でのお留守番の方が安心なことも多いですが、健康な猫の場合はなるべくお家でお留守番できる方法を検討することをお勧めします。
実際、動物病院でホテルも受け付けている獣医さんも、猫は預けるよりはペットシッターさんにお願いした方がいいとおっしゃる方が多いです。

ご自分と猫の環境や性格に合ったお留守番方法が一番

猫をお留守番させる方法

大きく分けて3つの猫をお留守番方法をまとめましたが、どの方法がベストかは猫の性格やご家族の状況・環境次第で変わってきます。
超怖がりの猫は友人や親せき、ペットシッターさんにお世話を依頼しても、一切姿を現さない子もいますし、一般的に外出が苦手と言われている猫も、動物病院やホテルでもマイペースに過ごせる子もいます。

それぞれの猫の性格、ご家族の状況・環境、周囲の猫のお留守番お世話サービスの環境など、皆さん状況は異なると思いますので、たくさんある選択肢の中から猫さんとご家族にぴったりのお留守番方法を検討してみてくださいね^^。

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