猫の一生にかかる費用
猫の一生にかかる費用どのくらいかご存じですか?
このサイトでは、猫をペットショップなどで購入することはおすすめしておりませんので、子猫猫を拾ったり、保護した場合の猫の一生にかかる費用についてまとめてみました。
民間企業の調査や私自身の体験による試算によると、猫の一生にかかる費用は150万円前後、1年間だと9万円~10万円。
また、子猫を迎えて最初に必要になる初期費用は30,000円~80,000円程度の範囲に収まりそうです。
猫の怪我や病気で動物病院にかかるときの費用目安を知る参考サイトも最後に載せています。
猫の一生にかかる費用の試算
猫を飼うメリット・デメリットでも少し触れたのですが、日本ペットフード協会による調査「平成29年 全国犬猫飼育実態調査 猫 飼育・給餌実態と支出」では、猫1匹を飼うにあたって月にかかる食事やトイレ、医療費などの費用は大体5,000円(中央値)程度だという調査が出ています。
これは、実際に私の周りの猫と暮らしているご家族も、大体食費やトイレで月5,000円程度を支出なさっている場合が多いです。
仮に猫と暮らす一か月の生活費を5,000円と見積もった場合、猫の一生にかかる費用は以下のように見積もることができます。
(仮に猫が18歳まで生きるとします。)
去勢・避妊手術:1万円
ワクチン費用 :5,000円×18年=9万円
猫用品18年分 :10万円(タワー、爪とぎ、おもちゃ、ケージ、キャリーなど)
旅行中のお世話:1万円×18年=18万円(1年に3日だけ留守番があると仮定)
病気治療費 :15万円(一度尿道結石で手術・入院3日と仮定)
家具・布団類 :5万円
合計 :166万
(1年間で9万円~10万円程度)
尚、先ほど参考に書いた日本ペットフード協会による調査結果の猫の生涯必要経費も載せておきますね。
平均余命15.33歳 1,076,313円
【外に出る】
平均余命18.83歳 838,732円
【外に出ない】
平均余命16.25歳 1,143,565円
この調査では、平均余命とある通り、子猫から一緒に暮らし始めた方もいれば、成猫から暮らし始めた人もいるため、全体的に少な目の数字が出ているという印象です。また、医療費、ペットフード費、トイレ砂費などは含まれていても、猫用品や旅行中のお世話、猫のために購入する家具や布団類などが入っているか少し疑問に感じる点はあります。
旅行中のお世話や病気治療費については、猫の健康状態や家族のお出かけ頻度にもよるので、家庭によっては大きく変わるかもしれませんが、猫の一生にかかる費用の目安としては上記の内容で大きくずれはないと思います。
また上記以外に、ペット保険に入る場合などは、その費用を加える必要がありますね。
猫を迎えて最初に必要な費用
猫の一生にかかる費用の目安に加え、まず猫を家に迎えたときにどういった初期費用がかかるかもまとめてみました。
(★は優先度が高いもの)
下記のリストにあるもの以外でも、猫のおやつやおもちゃ、猫ベッドなど揃えようと思えばキリがないですし、受診する病院や選ぶ商品によって費用も異なりますが、ひとまず必要性の高いものを中心に金額も少し幅を持たせてまとめてみました。
項目 | 費用 |
---|---|
ワクチン(三種混合)★ | 5,000円 |
エイズ・白血病ウィルス、血液、寄生虫検査★ | 5,000円~10,000円 |
避妊・去勢手術 ★ | 雄5,000~10,000円 雌15,000~30,000円 |
キャットフード(1月分程度)★ | 5,00円~1,000円 |
キャットフードの器★ | 500円 |
水用の器★ | 500円 |
猫のトイレ★ | 1,500~2,000円 |
猫砂、猫シートなど消耗品類★ | 500~1,000円 |
キャリーバッグ・ケージ★ | 3,000円 |
爪とぎ★ | 500円 |
爪切り★ | 500円 |
コーム・ブラシ | 1,000円 |
ケージ(居住用、不要な場合も多い) | 10,000円 |
キャットタワー | 10,000円 |
合計 | 43,000円~74,000円 |
各項目ともに、こだわろうと思えばもっとお金はかかりますし、もっと節約しようと思えば安くもなります。
ただ、大体このくらいの値幅に収まるのではないかな~という思います。
猫にかかる医療費の目安
突発的に発生するのが、猫の病気や怪我による医療費です。
この猫の医療費は動物病院によって費用が様々ですし、病気の種類やどういった検査をするか、入院が必要かどうかなどによって大きく異なります。
人間の病院費用であれば、何となくどのくらいかかるかイメージできると思うのですが、猫の医療費がどのくらいかかるかについては、なかなか想像しづらいのが現状ではないでしょうか。
そんなときに非常に参考になるのが、日本獣医師会が出している
「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査」です。
この調査では、動物病院での犬・猫の診療費用について、全国1,365名の小動物臨床獣医師及び、3096名の一般飼育者からの情報をもとにまとめられており、診療項目もかなり多岐に渡っています。
もし家族である猫が怪我や病気をした場合の費用の目安になると思いますので、資料として参考にすることをお勧めします。