猫がトイレで失敗(粗相)するときは
猫さんと暮らしているご家族が抱える悩みで多いのが、「猫がトレイを失敗する」「粗相する」というものです。
この場合の粗相は、スプレー行為だったり、おしっこやうんちをトイレ以外の場所でしてしまうといった失敗だったりするのですが、今回は特に「おしっこ・うんちの失敗」についてその原因や対策として考えられることをまとめてみました。
猫がしっぽを高く上げ、プルプル震わせながら壁面に垂直におしっこをかけるマーキング行動、「スプレー行為」については、また別の記事で詳しく書いていますので、ご自宅の猫さんのトイレの失敗は「スプレー行為」だと思われる場合は、こちらを参考にしてくださいね。
参考記事猫のスプレー行為とその対策について
目次
猫がトイレで失敗してしまう原因は何?
猫がトイレでおしっこやうんちをせずに、トイレ以外の場所でしてしまう原因は、大きく分けると「病気」と「病気以外」の原因に分かれます。
もしも、今までは普通にトイレでうんちやおしっこを出していた猫が、急にトイレ以外の場所で粗相をし始め、またそれが継続的に続くようであれば、まずは病気を疑いましょう。
猫がトイレ以外でうんちやおしっこをしてしまうことの原因となる病気はいくつか考えられます。特に猫は泌尿器系の病気にかかりやすい動物ですので、猫の急な粗相の始まりには病気のサインが潜んでいることが多いです。
猫の病気については、インターネットで調べればたくさん出てきますが、個人的にはまずは自己判断せずに動物病院に行くことを強くおすすめします。
特に病気に関しては、インターネット上の玉石混合の情報から正しい情報を見つけ出すことは素人には大変難しいです。
病院で体調や病気の有無をしっかり診てもらい問題がなければ、猫さんの住環境の問題やストレスを受けている可能性がありますので、一つ一つ猫さんの状況に合わせて、解決策を考えていきましょう。
猫がトイレで失敗してしまう原因について(病気以外)
では、病気以外で今までしっかりトイレでおしっこやうんちを出していた猫が、粗相をしてしまう原因は何でしょうか?
主に病気以外での原因としては、以下のようなことが考えられます。
- トイレが汚れている
- トイレの砂が気に入らない
- トイレの位置、サイズが気に入らない
- トイレで嫌な思いをした
- 家族(猫・人)が増えた
- 来客が増えた
- 外猫が気になる
- お留守番の不満を訴えている
- 分離不安
- 便秘
- 老衰
思い当たる原因はありますでしょうか?
便秘や分離不安は病気・・・といえば病気なのですが、生活環境の工夫で解決できることもありますので、今回は病気以外の原因としてまとめさせていただきました。
また、猫が粗相をする場所として大変多い、かつ人間を困らせるのがお布団や毛布といったふわふわした布の上です。
こればっかりは猫に気持ちを聞いてみないとわからないのですが、私の周りの粗相をする猫さんは、お布団や毛布などの上でおしっこをする子がとても多いので、おそらくふわふわの布の上でおしっこがじわ~と吸い取られていく感覚が気持ちが良いのではないかと推測しています^^;。
次に、猫が粗相をしてしまう原因とその対策についてまとめてみました。
猫がトイレで失敗してしまう原因とその対策
先ほど挙げた、猫がトイレで失敗してしまう原因について、それぞれの対策を考えていきます。
トイレ環境の改善(汚れや匂い、砂の種類、トイレの位置、サイズなど)、家族や住環境の変化、過去のおしっこ臭の残り、留守番などで寂しがっている、便秘、老衰といった原因の順にその対策をまとめてみました。
トイレ環境の改善
猫がトイレで失敗してしまう原因のうち、一番改善しやすいのがトイレ環境です。
より詳しい猫のトイレ環境の整え方については、私がおすすめする猫トイレの置き場所の記事でもまとめていますので、猫トイレの置き場所を含めた猫トイレ環境はこちらの記事も参考にしてくださいね。
参考記事猫トイレの置き場所の基本
トイレが汚れている
猫は基本的にきれい好きな動物ですので、トイレに自分、または別の猫のおしっこやうんちが残っていると別の場所で粗相をしてしまう子が時々います。別の場所で出してくれればまだいいのですが、おしっこやうんちを我慢してしまう子もいるので、特にきれいなトイレが好きな猫の場合は注意が必要です。
健康的な成猫の場合、1日におしっこ2~3回、うんち1回が標準的な量かなと思いますので、猫の匹数にもよりますが、1日に1回~2回お掃除してあげれば、きれいな状態を保てることが多いです。
もちろん、トイレをしたらすぐにお掃除してあげることができれば理想的ですが、日中お仕事なおで家族が不在にすることが多い場合は、朝とご帰宅後にお掃除してあげれば基本的には大丈夫です。
それでも汚れが気になる子の場合は、トイレの数を増やしてみるという案もあります。
基本的に匹数+1個が良いとされていますが、匹数+2個まで設置してあげると、トイレが汚れているという理由で粗相をすることはなくなるかと思います。(もちろん、掃除は1日2回を目安に行います。)
お掃除をこまめにするのが難しい状況の方は、システムトイレを利用するとおしっこ掃除の回数は減りますが、個人的な経験では、システムトイレは、毎日の掃除は楽なものの、構造が複雑なため定期的にトイレ丸洗いやチップの交換などこまめにしないと、通常の砂を入れるだけのトイレより汚れや匂いが気になることが多いです。
ですので、きれい好きな子にはあまりおすすめしません。(商品の売り文句では匂わないという点を売りにしていますが)
例えばこういうタイプのシステムトイレです。
花王 ニャンとも清潔トイレセット ライトベージュ オープンタイプ [猫用トイレ本体]
良い点もあるのですが、きれい好きな猫、定期的な丸洗いなどのお掃除をやる時間のないご家族にはおすすめしません。
ですので、トイレが汚れて粗相をしている可能性がある猫さんには、まずはトイレの数を増やすことをお勧めします。
トイレの砂が気に入らない
猫トイレ用の砂はかなり種類が豊富にありますが、大きく分けて以下のような種類が販売・使用されています。
木材系
おから系
シリカゲル系
紙系
手づくり系(新聞紙・ペットシーツ)
それぞれに特徴があり、良い点・悪い点ありますが、猫砂は奥が深いので、それぞれの猫砂の特徴はまた別の記事でまとめる予定です。
この猫砂が気に入らず、粗相をしてしまう猫がいますので、病気などが疑われず、トイレを清潔に保っているのに粗相をしてしまう場合は砂を変えてみるというのも一案です。
色々な猫さんを見てきて、猫に一番人気だと感じいているのは鉱物系ですが、猫の好み+人間の掃除のしやすさを加味するとおから系がおすすめです。
粗相をする子の場合、猫砂の大きさが多きすぎると砂をかける感覚が気に入らない・・・と感じる子が多いようです。
ですので、もし大きめの猫砂を使っている場合は、鉱物系かおから系を試してみるのが良いかと思います。
(ただし、おから系は食べてしまう子もいますので、子猫の時は使用しないでください。食べれるものと覚えてしまいます。)
砂については、猫さんの好みが一番重要ですが、私がお世話してきている数百匹の猫のトイレ環境を見ると、ダントツで人気なのはやはりライオン商事の「ニオイをとる砂」です。
鉱物系で重いため、購入時と捨てる時が大変ですが、この砂を使っているお家はトイレトラブルが少ないですし、トイレもきれいに使っている子が多いように感じています。
ニオイをとる砂
(同じブランドで、香りつきがありますが、香りつきは猫には不快なことが多いのでお勧めしません。)
また、おから系はシェアと知名度はあまりない砂なのですが、「トフカスサンド」というシリーズがおすすめです。
お値段が少々お高いものの、この砂は本当に優秀です。猫との相性が合えば、間違いなく「トフカスサンド」が一番おすすめです。
トフカス トフカスサンドK 7L
逆にお勧めしないのは、シリカゲル系と紙系です。
また、猫と暮らしているご家族の中には、新聞紙を切ったものを使用したり、ペットシーツを切ったものを使用しているお家もあります。
もし粗相をしてしまう猫の場合、色々猫砂を変えてみると良いかもしれません。
トイレの位置・サイズが気に入らない
猫トイレの位置・サイズが気に入らないために、粗相をしてしまう猫もいます。
猫トイレのサイズが気に入らない場合の粗相は、トイレの横か少しはみ出して粗相をしてしまう子が多いように思います。
トイレの位置については、再度の提示となりますが、
猫トイレの置き場所の基本でより詳しく書いていますので、こちらを参考ください。
ポイントは以下の通りです。
◎床が濡れたり汚れりしても大丈夫な素材
◎お客さんから目立ちにくい
◎人通りが少ないので猫が落ち着ける
◎匂いがリビングやダイニングに届きにくい
◎コンセントが近くにある
◎換気扇、小窓が近くにあるなど匂いが籠りにくい
基本的に猫トイレのサイズは猫の体長の1.5倍を目安にと言われることが多いのですが、実は市販されている猫トイレはこの考えには当てはまらないサイズであることが多いです。
女の子猫さんは比較的小さい子が多いのですが、男の子猫さんは身体も大きくなる場合が多く、体長の1.5倍をマストだと考えてしまうと選べるトイレはかなり少なくなりそうです。個人的には体長の1.2倍くらいの大きさ、猫が座ってもキチキチにならず、砂かけをするときに中でくるりと回れる大きさで大きさが現実的なサイズかなと感じています。
ただし、大きめのトイレが好きな子には、こちらのリッチェルの箱型トイレがおすすめです。
リッチェル コロル ネコトイレ F60 ベージュ
また、時々サイズは合っているのに、トイレの縁に登っておしっこやうんちをする子がいます^^;。
その場合、トイレに不満がある可能性ももちろん考えられますが、猫自身が踏ん張りやすいから・・・という場合もあるので、縁に登って出していても不満なわけではないことも多いです。
猫のウンチングスタイルの写真集でも出そうかな・・・と思うくらい、みんな個性があります^^。
猫のストレスによる粗相
トイレ環境の不満に猫のトイレの失敗、粗相は比較的対応が簡単なのに対し、猫の心理的なストレスが原因で起こる粗相は解決するのが難しい傾向にあります。
それでも、猫の粗相の原因となるストレスを見つけ出し、解決してあげれば粗相がなくなる可能性は高いので、一つ一つ考えてみることが重要です。
猫のストレスによる粗相の原因では以下のようなことが考えられます。
トイレで嫌な思いをした
突然猫が粗相を始める原因の一つに、「トイレで嫌な思いをしてしまった」ということもあります。
例えば、猫がトイレで用をたしている時に、唐突に大きな音がしてびっくりしてしまったり、子供や来客に驚かされたり、または他の猫にちょっかいを出されてしまったり・・・と色々な可能性が考えられます。
また、猫がトイレをしている最中に、ご家族が猫を抱き上げてキャリーに入れられた・・・という経験からトイレに嫌な印象を抱く子もいます。
この場合は粗相はあまり長期化せず、短期間で終わり、またすぐに普段通りトイレを使ってくれることが多いのですが、もし長期間粗相が続くようであれば、対策が必要になります。
対処法としては、トイレを落ち着いて安心できる場所と再認識してもらうことが必要ですので、別の落ち着けそうな場所に別のトイレを置いてみます。(一時的に大きめのケージを利用するのも蟻かと思います。)
そちらでトイレをしてくれそうなら、元のトイレと入れ替えたりして、嫌な思いをしたトイレに対する嫌悪感を徐々になくしていくといいかもしれません。
また、日常的に猫がストレスを感じることがないよう、しっかり様子を見てかわいがってあげることも重要です。とはいえ、構いすぎは逆効果なので、その猫が喜ぶ範囲でかわいがることが大事です。
ただし、こればかりは猫の気持ち次第なので、色々試してみるしかない・・・かもしれません。
家族(猫・人)が増えた
猫がストレスを感じることが多い原因で一番大きいのが、家族(猫・人)が増えることではないでしょうか?
そのため新しい猫を迎えたり、赤ちゃんが産まれたりするなど新しい家族が増えた直後に粗相が始まる子は多いように感じています。
このパターンに関しては、猫がストレスをなるべく軽減できるように、しっかり落ち着ける場所を複数確保してあげること、遊びやスキンシップを十分にとること、おやつや好きなご飯等のご褒美をあげてみること・・・など猫が心から安心して喜んでくれることを意識して増やしてあげることが重要です。
猫が落ち着ける場所としては、奥に隠れて姿が隠れる場所や、部屋が見渡せる高い場所などが理想です。単にふわふわのベッドなどを用意しても使ってくれないことが多いので、まずは猫が外敵(と思っている)から影響を受けずにゆっくり過ごせると思える場所を提供してあげてください。
新しい家族が増えることはあらかじめ準備できることですので、猫がストレスを感じない様に、しっかりとケアしてあげると粗相してしまう確率はぐんと低くなると思います。
来客が増えた
家族が増えたと似ていますが、お家への来客が増えたことがストレスで粗相をしてしまう子もいます。
知らない人にあまりなつかない猫さんと暮らしているご家族で、最近来客が多いな~と思い当たる場合は、来客中は猫は安心して過ごせる1室に隔離して置く等の対策が有効かもしれません。
もちろん中には来客大好きな猫もいますのでその場合は関係がないことが多いです^^。
外猫が気になる
お外で暮らす猫やお散歩自由な猫が窓から見えることが時々あります。
人間にとってみれば、外猫さんが遊びに来てくれるのはちょっとうれしいことだったりするのですが、家で暮らす猫にとってみれば自分の安住の地を脅かしにやってくる敵だと認識して強いストレスを感じる子もいます。
外猫が来たらじ~っと凝視して背中やしっぽの毛がぞわぞわ・・・。
シャーっウ~っと怒った声を上げていたらそのストレスはかなりのものかと思われます。
もしも外猫の存在をストレスに感じて粗相が始まっているようであれば、まずは外猫の気配を感じさせないように工夫することが一番です。
外猫が来たら、カーテンを閉めて気づかせない様にする。
どうしても外猫が来ている時に、窓を眺めてしまう場合も、台やキャットタワー等を設置して外猫より目線が高くなる場所から見れるようにする。(高い場所にいる方が有利に感じられるのでストレスも軽減される可能性が高いからです)
また、窓付近に外猫が来ないようにチクチクの人工芝を置いてみたりするのも良いかもしれません。
(ちなみに、猫よけに水を入れたペットボトルを置いているお家をよく見ますが、あれは全然効果ありません^^;)
※今回の内容はトイレの失敗、粗相に関する内容ですが、外猫が気になることによるスプレー行為(マーキング)も同じような対策になるかと思います。
お留守番の不満を訴えている
単発的な粗相で多いのが、お留守番の不満を訴えている場合です。
この場合、粗相はおしっこの場合も多いのですが、うんちの粗相もよく見られます。
私がお世話している猫さんで、お留守番の不満を粗相で表現する場合、すごく目立つ場所、廊下の真ん中やリビング、お布団の上などに、うんちがコロっと落ちていることが多いように感じています。
お留守番の不満で粗相をしてしまう場合は、本当に一過性の粗相が多いため、ご帰宅後しっかり遊んであげたり、頑張ったね~と褒めてあげればすぐに粗相は治まることが多いです。
お留守番の不満による粗相については、「寂しかったのかな・・・」と猫の気持ちに共感してあげるのが一番の処方箋かと思います^^。
猫の体調による粗相
病気・・・とまではいかないまでも、猫の体調の変化による粗相もありますので、その原因と対策を簡単にまとめておきます。
こちらについては、より症状が顕著な場合は動物病院で相談なさることがベストだということを念頭に置いてお読みくださいませ。
便秘
猫も時々便秘になることがあります。
元々便秘になりやすい子もいますし、次の項目の老衰とも関係しますが、老化現象によって便秘がちになる子もいます。
便秘による粗相は、トイレでは頑張ってもうんちが出ないのですが、普段の生活の中で出そうになってその場で出してしまったというパターンや、いつものトイレでは踏ん張りがきかないけれど、特定の場所であればふんばりやすいのでそこで出してしまうというようなパターンがあるようです。
便秘になると、トイレでうんちを出すときに「ウニャフ~ン」(鳴き方個猫差があります)というような苦しそうな声を出していたり、うんちを出したいために踏ん張りすぎて、吐いてしまうような姿が見られます。
また便秘の時は、砂の上ではなく床の方が足に力が入りやすいようで、床にコロコロと固めのうんちが転がっていることが多いです。
上記のような様子やうんちが詰まっているのかもしれない・・・と思うことがあったら、もちろんまずは病院を受診してみることをおすすめしますが、フードを変えてみたり、水分をなるべくとらせるようにするなどの対策が考えられます。
猫の便秘については、詳しく別の記事でまとめています。
老衰
見た目がいつまでも若々しい猫ですが、特に飼い猫の場合は寿命も長くおじいちゃん、おばあちゃん猫になると、粗相も多くなります。
猫が老衰で粗相が多くなる場合は、なるべく猫の生活スペースの近くにトイレを設置してあげて、トイレまで移動する労力を少なくしてあげることが有効かもしれません。
粗相が多くなってくると、猫の過ごす場所にシートを敷いたり、猫用のオムツを利用するといったことが必要になってきます。
猫の老衰による粗相については、猫の介護全般の問題になるので、こちらも改めて別記事で詳しく書く予定です。
失敗しても怒らずに、淡々と掃除と対策をする
猫が粗相をしてしまった場合、その原因と対策も必要ですが、まずは粗相をしてしまった場所をしっかりお掃除して、粗相の痕跡をしっかり消してしまうことが最重要となります。
UVライトを当てるとおしっこがかかっている場所が光ります。(注:写真のおしっこ跡は粗相ではなくてスプレーの跡です)
匂いが残っていると、猫は再び同じ場所で粗相をしてしまう可能性が非常に高いためです。
うんちの粗相の場合は比較的簡単なのですが、床や布にしみ込みやすいおしっこはお掃除がやや大変です。
特に時間が経ってしまうと匂いもとりにくいため、おしっこの粗相をしているところを見つけたらまずはおしっこの匂いがしっかり消えるように入念にお掃除しましょう。
猫のおしっこの粗相を掃除する場合は以下のような方法が有効だとされています。
- おしっこ自体を紙や布などでしっかり拭き取る
- 酵素系洗剤を使って拭き取る
- ペット用消臭剤をかけて更に拭き取る
- クエン酸やお酢を混ぜた水をかけ拭き取る
- 重曹で掃除する
- バイオ系の猫おしっこ臭専用消臭剤を使う
- 洗濯できるものは酵素系選択洗剤で洗う
- 熱湯(スチーム)で掃除する
大体上記のような内容が猫のトイレ掃除、粗相掃除の方法で挙げられる内容です。
それぞれについては、猫のトイレ掃除、おしっこ掃除の記事でまた改めて書く予定ですが、ペット用消臭剤、酵素系洗剤、クエン酸、お酢、熱湯(スチーム)等は全ておしっこをした直後すぐに掃除できないと完全に匂いを消すことはなかなか難しいと感じています。
(洗濯機で丸洗いできる場合は酵素系洗剤で匂いもしっかり消えることが多いです)
今まで猫の粗相をたくさん掃除してきて、ある程度時間が経った猫の粗相の汚れ、匂いに一番効果があったと経験上感じているのは、「猫ピタ」という発酵系の猫おしっこ臭専用の消臭剤です。
猫の消臭剤、臭い消し 猫ピタ 2L入り 猫の粗相やスプレーの臭いをピタッと解消!
この「猫ピタ」、お値段も高いし、希釈して使うため量も多い&1家庭ではおそらく使いきれないですし、匂いも使った直後はチーズのような匂いがする(しばらくすると猫おしっこ臭とともになくなります)という、大変使いづらい消臭剤なのですが、時間が経った猫のおしっこ臭や床や壁にしみ込んだおしっこ臭まで消えたので、個人的には猫おしっこ掃除の最終兵器と呼んでいます。
ただし、一般家庭では本当に使いづらい量(とにかく多い)なので、本当に最終手段としておすすめしています^^;。
何にしろ、猫の粗相は原因と対策+粗相後の掃除が非常に重要ですので、粗相した猫を怒らず、まずは掃除を頑張りましょう!
その他猫用の消臭剤については、別記事でおすすめの3種類をまとめています。
対策をしても猫の粗相が続くとき
ここに書かれているような、原因を考え、色々と対策をしても猫の粗相が続く場合・・・。
最終的に大きめのケージ(上下運動ができて大きめのトイレがしっかり入るサイズ)に入れて、トイレでおしっこ・うんちをすることを再度確認し、ケージから出してもまだ粗相が続いてしまう場合は、一旦人間が「まぁいっか!」と開き直ってみることも必要かもしれません。
私もたくさんの猫をお世話してきましたが、粗相をする猫さんのお家は非常に清潔で整理整頓が行き届いたきれい好きのお家が多いです。
逆に、言い方は悪いのですが、あまり片付いていない、散らかっているお家の猫さんは粗相をあまりしません^^;。
あくまで私の経験に基づく印象ですが、ご家族がきれい好きで細かい部分にまで神経をとがらせてしまうと、猫さんも神経質な側面が目立って粗相をしやすい性格になってしまうような気がします。
一方ご家族がおおらかで少しの汚れくらいなら気にしないという性格の場合、一緒に暮らしている猫もおおらかで多少の環境の変化なんて気にしないという性格になるのかもしれません。
科学的根拠がない私の一経験論ですが、色々試しても猫の粗相が治まらない場合は、一度「まぁいっか!」と開き直ってみると意外にすんなり粗相が止む可能性もありますよ。